BON2010 終了！

ご来場くださった皆様、ありがとうございました！
今年もブルオケ、終わりました。

いやー、お客さん少なかったですねぇ。
毎年のことですが、今年はお天気も悪く、さらに一層｡｡｡
そしてこれも毎年の事ですが、
なぜかアンケートはやたら多いんですねー。
なんなんでしょ。


さて、今年のBON。

スタッフをやっていること（ってか雑用係）、
演奏レベルにこだわりをもっていること、
音楽性の追求、

などで毎年大変な精神力と体力を消耗するのですが、
今年はまた違った意味で大変でした。


毎年振ってもらっている指揮者K先生が２月に急遽キャンセルになり、
本番まで時間があまりなく、K先生所属事務所の斡旋で今回の指揮者に依頼。

本番前、5回のリハがありましたが、
正直、ウチのオケと全く相性が合わず、
大変なことになってしまいました。

オケをやっていて、こんな風に辛い思いをしたのは初めて。
ダメ棒に一人勝手にイライラして見限っちゃう（上から目線）、とか、
オケのレベルが･･･ ってことはよくあるのですが、
ブルオケはオケとしてのまとまり、一体感は他とは比較にならず、
それがゆえに、棒と相性が悪いと全体にゆがみが出て
何とも違和感のある音楽に･･･

それでも何とか良い演奏を！という思いは強く、
オケでの音楽作りに専念。
本番は何とか形にはなったと思います。


ブルックナー4番はそれでも、やはり慣れているというか、
自分たちのスタイルが出来上がっているというか、
ほぼ指揮者の意向を取り入れない、という方向でまとまりました。
弦楽器のコラールも良かったし、
金管も美しく（！）まとまったし、
木管もなかなかの出来栄え。

特にブル４の木管、良かったんじゃないかなー。
こちらはアシスタントなので、
横から小姑のようにチクチク文句ばっかり言っていましたが、
とってもよかった！

金管は、とくにTp軍団には2週間ほど前に大ダメ出しをさせていただきましたが、
ブルックナーらしいオルガンサウンドが表現されていましたね。
大人の演奏、ですよ。
ブルックナーに炸裂なんてありえません。

ま、弦楽器はね。特に1st Vn の皆さんは百戦錬磨の方々ばかりで
心配はしてなかったですけどね。


さて、かたやシューマン。
こちらは本当に大変でした｡｡｡
私はこちらのトップを吹いていましたが、
いや、もう、リハでぐちゃぐちゃになること2回ほど｡｡｡
あの時はもう、何とも嫌な気分でスーパーブルーに｡｡｡
それは両方とも土日2回連続練習の土曜日。
練習後の飲み会もその後自宅に戻ってからも
スタッフで喧々諤々に議論。
どーする？これっ！？
みたいに。

で、結論は同じで「オケとしてのまとまり重視」というのを貫いたわけです。

本番当日も指揮者のリハの前に、団内トレーナーで合わせやったり、
なかなか例年とは違ったスリリングな演奏会となりました。

しかし、ゲネリハでの通しが余分だったよなぁ。
緊張の糸が緩みそうでした。
棒が軽くてやたらアップテンポなので、オケが走らないように持ちこたえるのに必死になっちゃったし。しかも、走っちゃったし。

そもそもシューマン4番原典版はK先生を念頭に選んだ曲。
メインのブルックナーも当初は1番の予定でしたが、
K先生でないと意味がないので4番に変更。
さすがにサブまで変えるのに議論する時間も楽譜を準備する時間もない、
ということでこの曲になったわけで。
K先生では初めてのシューマンを楽しみにしてたんですがねぇ。
シューマン引き出しがなかったんですよ。
1回でもやってもらったことある作曲家だったらまた違ったかも。


あー、もっと楽しみたかったなぁ。
オケが崩れないように必死だったので音楽を味わう時間が少なかったなぁ。
ま、これはこれでよい？思い出になるのでしょうけど。

指揮者という存在がどんなに大きいものか、
知っていたけど、
あらためて痛感させられました｡｡｡


いやいやしかし、ここまで書いておいてなんですが、
これは内部事情の暴露でして（爆）

本番はそこそこ良かったと思っているんですよ。これでも。
聴きに来てくださった方からは「良かったです！」とのお言葉をたくさんいただきました。
（ダメでした、とはおっしゃらないと思いますが（笑））
アンケートも厳しいお言葉もあるものの（いつものことで）、
総じて好評でしたし。

ただ、例年の充実感よりは「大変だった感」が大きいのは事実かなー。

さあ、すでに来年の演奏日程も決まっています。
また気持ちを切り替えて前にすすまなければ！